発達障害傾向ですが、「営業」できました。

毎日ひとにキレられていた私が、「人間」らしいコミュニケーションを身に着け、「営業職」として働けるようになるまでの話と、試行錯誤の記録。

私の特徴1)〜WAIS-Ⅲ結果について〜

ここまで幼少期のエピソードを見て来ましたが、ここからは私が実際に何に苦しんできたか、そしてそれにどう対応したかを書きたいと思います。

 

■知能検査「WAIS-III」を受けたきっかけ

知能検査「WAIS-III」を受けた、と書きましたが、これは知能の発達度合いを言語性IQ(VIQ)、動作性IQ(PIQ)、全検査IQ(FIQ)で割り出し、各IQの下位項目についても数値的に評価できるという検査です。臨床心理の現場で広く使われているそうです。VIQは単語や概念の理解など、PIQは状況変化への柔軟性などを見ます。私の場合、検査は2時間ほど掛かりました。

 

これを受けたきっかけは、仕事上の人間関係で破滅的なトラブルを起こし、周囲から立て続けに非難を受けたことでした。非難の理由は「思いやりがない」「失礼だ」というものでした。自分は真摯に対応しているつもりなのに…と混乱した私は、TVで見たことのある「発達障害」という言葉を思い出し、近所のクリニックを受診した結果、検査を受けることとなったのです。

 

後になって職場の先輩にこのことを打ち明けると、「非難されたからって、普通は検査を受けようと思わないよ」と笑われました。でも、私はとにかく、自分の言動が他人から見て不愉快なものになるその原因を突き止めたくて、仕方ありませんでした。

 

■WAIS-IIIの結果

前置きが長くなりましたが、私のWAIS-Ⅲの結果を再度確認します。

 

・VIQ(言語性IQ):131

・PIQ(動作性IQ):98

・FIQ(全検査IQ):118

・下位検査: 言語理解は138と極端に高い反面、知覚統合は98とかなり差がある。また、動作性検査では項目ごとのバラツキが大きく、特に絵画完成が低い。

 

VIQとPIQの差は33とかなり大きいですが※、実は発達障害と「診断」されてはいません。色々調べると、この知能検査だけでは診断はできないようで、実際に生育歴などを丹念に辿った分析が必要なようです。

 

ただ、私の場合は家族や親戚にも私と似た特徴の人が多く、親は大した問題と捉えていませんでした。従って、詳細なメモも存在せず、記憶に残ったいくつかのエピソードを参照するほかありません。また、医師からも親同席でのインタビューはありませんでした。そのため、診断に十分な材料がなかったとも言えます。

 

 それでも私が自分に発達障害の傾向があると考えるに至った理由は、実際に生活や仕事に非常に大きな支障があったこと、そして次のページに挙げる「アスペルガー症候群の診断基準」に当てはまることが多いためです。

 

 

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2018/1/7 一部加筆、修正

<脚注>

 ※認知障害の目安として、VIQとPIQの差を25〜30点程度とする説があります。ただし、点差だけによって認知障害を断定するのは適切ではないとのこと。(村上宣寛・村上千恵子(2008)「改定 臨床心理アセスメントハンドブック」北大路書房、p.96)

 

 

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