発達障害傾向ですが、「営業」できました。

毎日ひとにキレられていた私が、「人間」らしいコミュニケーションを身に着け、「営業職」として働けるようになるまでの話と、試行錯誤の記録。

問題と対策3)「敵意」を遠ざけるために、何ができるか?

さて、ゴールとアプローチが決まったところで、次のステップは短期目標の設定でした。
 

■短期目標=私に安心感を持ってもらう

 
「人間らしい自然な振る舞い」が最終ゴールではありましたが、元々ぎこちない人間がいきなりそれを目指すのは無理があります。そのため、私はまず目先の大きな問題からクリアしようと考えました。
 
その問題とは、周囲の「敵意」でした。
 
それまでのコミュニケーションを振り返ると、周囲の人達が私を「普通の感覚が理解できない、おかしな人」と考えているのは明らかでした。つまり、周囲とのトラブルやこれまでの言動から、私は彼らの仲間(暗黙の常識を共有する人達)ではないと見なされ、孤立していたのです。
 
目を合わせてもらえない。眉間にしわを寄せられる。無表情。声のトーンが低い。私に関係する話に、入れてもらえない。これらはすべて、「敵意」「仲間はずれ」のサインでした。
 
 私には、この状況を打開し、信頼を取り戻す必要がありました。その具体的な方法を考えたプロセスとは、下記のようなものでした。
 
・いま、彼らにとって私は「敵」。でも、それは自然なことだ。 
・そもそも人間は、自己防衛の本能で、自分と異質なものを排除しようとする。
・彼らと言動パターンの異なる私は、異質と見られて仕方がない。
・ならば、「私はあなたの敵ではない」と全身で表現したらどうか?
・きっと敵意は徐々に薄れるはずだ。
・そして敵意が消えた時、相手は私に安心感を持つだろう。
・まずは、そこを目指そう。
 
こうして、「安心感」を持ってもらうための試行錯誤が、始まりました。
 
 

■試行錯誤のお手本~周囲の人~

 

挑戦するにあたって、私にはお手本が必要でした。社会スキルを見て盗むためです。

 

前の記事にも書きましたが、何より1番は「周囲の人」でした。大抵の人は、幼少時から経験を積み重ね、社会人になる頃には「上下関係」「配慮」などのスキルを身に着けています。(同様に、「適当にあしらう」「上手く言い逃れる」などもですが。すごい芸当だと思います)

 

私の勤めていた会社には30人以上のスタッフがおり、つまり同じだけの社会スキルのバリエーションを見ることができました。

 

もちろん性別・年齢の差もあり、真似られるものは限られます。それでも、多様な人達のいる環境は、有り難いものでした。仮に自分と同年代の同性を手本とする場合も、彼女が50代男性と接するときと、同年代の女性に接する場合とではコミュニケーションの取り方が違います。対応のバリエーションも同時に学べる点は、貴重でした。

 

■参考にした本

 

また、本も参考にしました。

 

思えば、発達障害の傾向に気付くずっと前から、「何か上手く行かない」と思ったらビジネス書に答えを求めていました。1年に100冊以上読んだ時もあります。貪るように読んでは、書いてあることを真面目に実行していたのを思い出します。

 

今後、記事の中でいくつか紹介するかも知れませんが、ここではダイレクトに発達障害について書いた本を取り上げます。

 

下記の書籍は、私が知能検査を受ける少し前に読んだ本です。特に社会・家庭で起こりがちな問題に焦点を当て、その対処法を紹介しており、助けられる部分がありました。当事者の家族や友人にとっても、対処の参考になるのではと思います。

 

この本を読んだうえで自分なりの対策を構築していったので、今後の記事で紹介する内容と、一部重複するかも知れません。関連する部分については、都度言及しようと思います。