発達障害傾向ですが、「営業」できました。

毎日ひとにキレられていた私が、「人間」らしいコミュニケーションを身に着け、「営業職」として働けるようになるまでの話と、試行錯誤の記録。

問題と対策10)話し方の分からないコミュニケーション下手な私が、嫌われずに済んだ方法(1)

よかれと思って言ったのに、なぜか人の機嫌を損ねてしまう。

 

みんなのために改善点を指摘したのに、なぜか場が白けてしまう。

 

私は、毎日こんなことの連続でした。

 

そんな空気の読めない私でも、話し方を工夫することで、職場になじめるようになりました。

 

今回は、そのエピソードと実際に取った対策をご紹介します。

 

 

■どう言えばいいの?

対策

まず結論から言うと、こういう対策を行いました。

 

1.男性には「柔らかく」

2.先輩女性には「お茶目に」

3.後輩女性には「アドバイス調」

 

上記を実践したところ、徐々に周囲の反応がよくなり、今や仲間として認められるようになりました。

 

なぜこういう結論に至ったか、経緯も踏まえて書いていきます。

 

試行錯誤

・味方がいない

私は社会人になって3年ほど経っても、会社になじめませんでした。

 

何を言っても周囲の反応は冷たく、必要な時以外、誰とも口を利かない日々が続きました。

 

客とのやり取りでも、余計な一言で機嫌を損ない、愛想を尽かされました。

 

社内にも、社外にも、味方がいない。売上は伸びない。上司の評価も低い。

 

これはマズイ、と悩んだ末、手を出したのがビジネス書でした。

 

・ビジネス書の金言

女性向けのビジネス書は、Amazonを見れば山ほど売っています。

 

その中で、私は特にレビュアー数の多いものをいくつか買いました。そこには、このようなことが書かれていました。

 

「主張せよ」

「はっきりものを言え」

 

これを見て、私は安心しました。やはり、ズバズバものを言っても問題ないんじゃないか。

 

そう思った私は、以前よりも「はっきりと」「主張」するようにしたのです。

 

・何故上手くいかない?

ところが、完全に逆効果。

 

以前よりも、私への風当たりは強くなり、ますます思い悩みました。

 

それもそのはず。こういった本は、「空気の読める人」を念頭に書かれているからです。

 

そういった人は、はっきり主張する反面、周囲との摩擦を避ける絶妙のあんばいを知っています。

 

それができない私が、本を真似ても、上手く行くはずがなかったのです。

 

・自分の立場

そこで、自分の置かれた状況をもう一度見直しました。

 

オフィスでの立場は?男性にどう思われているか?女性には?先輩、後輩には?

 

すると、とても単純なことに気が付きました。

 

私は、一番「下っ端」だったのです。

 

・好かれるはずがない

当時、オフィスには10人以上いましたが、ほぼ全員が先輩でした。つまり、私は一番目下でした。

 

よく考えれば、その立場で人にズケズケものを言って、好かれるはずがなかったのです。

 

先輩の非を人前で指摘したり、自己主張ばかりする後輩を、可愛いと思う人は限られています。

 

私だって、自分に反論ばかりする後輩は、正直苦手です。

 

私は、ビジネス書に熱心なあまり、こんな単純な事実に気付いていなかったのです。完全にアホです。

 

そして、反省をもとに、対策を考えました。

 

■受け入れられた「話し方」前編

再度、対策

考えだした対策が、下記の3つです。 

1.男性には「柔らかく」

2.先輩女性には「お茶目に」

3.後輩女性には「アドバイス調」

 次のセクションから、一つずつ見ていきます。

 

1.男性には「柔らかく」

・周囲の男性の傾向

まず、私が着目したのは男性です。

 

男女の差を語るのは、このご時世色々と問題があるかも知れません。ただ、周囲を観察すると、男性のある部分にどうしても目が行きました。

 

それは、「男性の多くは、きつい言い方をする女性が苦手」ということです。

 

もちろん、私は「気の強い女性がタイプ」な男性を何人も知っています。

 

しかし、私がオフィスで見た限り、柔らかい言い方をする女性に対しては、男性は意見を受け入れたり、快く対応することが多かったのです。

 

・たとえば、こんな場面

例として、会話を挙げてみます。 

  • 女性:明日の商談の件、10時から打ち合わせをお願いします。
  • 男性:え、10時は他の件でミーティングが・・・
  • 女性:昨日約束しましたよね?困ります。10時にしてください
  • 男性:(イラッ)いや、僕も悪かったけど、相手は部長なんだ。13時にズラしてくれないかな。
  • 女性:何言ってるんですか!悪いのはご自身ですよね。責任取って下さい。
  • 男性:・・・分かった、じゃあ10時に。(うわ~扱いづらいな。何を言っても通用しない人だ。あんまり関わりたくない)

 

・非があるのは事実だが

この場合、約束を忘れていた男性に非があるのは事実です。

 

しかし、それをはっきり指摘すると、相手はプライドを傷つけられ、頑なになり、非協力的になってしまいます。

 

このことは、有名なアドバイス本『ベスト・パートナーになるために』でも書かれています。

 

男性は、命令口調でものを頼まれても、いい反応を示さない。(中略)要求が命令へとエスカレートしてしまった時、彼女は彼の思いやりある助言や助けを得るチャンスを失う。*1

 

この本は恋愛指南本です。しかし、空気の読めない私にとって、「男性のおおまかな傾向」を知るうえでは大変参考になりました。

 

・言い方を変えてみた

そこで、こんな風に言い方を変えてみました。 

  • 女性:明日の商談の件、10時から打ち合わせをお願いします。
  • 男性:え、10時は他の件でミーティングが・・・
  • 女性:え〜、そうなんですか・・・実は私も、13時から別件で出かけて直帰なんです。何とか方法はないでしょうか?(責めるのではなく、一緒に方法を考えたい、という姿勢を見せる)
  • 男性:そうかぁ…ごめん。先方に30分だけ遅らせてもらえるか、聞いてみるよ。
  • 女性:ありがとうございます!すみませんが、お願いします。

 

・協力を引き出す

この場合、男性はわざわざ指摘されなくても、自分の非を理解しています。

 

そのため、敢えて指摘するのではなく、「どうしたらいいか一緒に考えたい」という姿勢を取ることで、相手のプライドを尊重すると同時に、協力を引き出すのです。

 

たとえ部長とのミーティングを30分ズラせなかったとしても、協力的な姿勢を引き出せたことで、他の選択肢を話し合う余地ができます(ランチミーティングにする等)。

 

・提案も柔らかく

また、会議等で意見を伝える時も、「~すべきだと思います」ではなく、「~したらXXXという効果があるのではと思いますいかがでしょうか?」という言い方に変えました。

 

「~すべき」という言い方は、間違ってはいません。ただ、聞く側にとっては、提案というより、「押しつけ」に聞こえる場合もあるようです。

 

それよりも、「意見表明+周囲への伺い」という形にすると、この意見を土台として周囲も議論が始めやすく、また聞いてもらいやすかったです。

 

会議で賛成意見をもらい始めたのも、この言い方に変えてからでした(それまでは、無視がほとんどでした)。

 

 

次回は、先輩・後輩女性について、考えた対策を書いてみます。

*1:ジョン・グレイ著、大島渚訳『ベスト・パートナーになるために』三笠書房 2001、p.173