発達障害傾向ですが、「営業」できました。

毎日ひとにキレられていた私が、「人間」らしいコミュニケーションを身に着け、「営業職」として働けるようになるまでの話と、試行錯誤の記録。

摂食障害の記録(2)~拒食症の悪化編:体重激減と治療、命の危機~

前回の記事では、成績への執着と、拒食症を発症するまでの経緯について書きました。

 

今回は、その後どのように拒食症が悪化していったか、書きたいと思います。

 

ものを食べなくなると、急激に体重は落ちました。しかし、同時に、命の危険にもさらされることになりました。

 

私は、ダイエットのつもりで食事制限を始め、やがて拒食症になりました。食べないダイエットは即効性があり魅力的ですが、拒食症に繋がるリスクがあります。そして、それは将来にわたり、健康に影響しかねません。

 

私は、今もそんな影響をこうむっている経験者として、本当にやめたほうがいいと思います。

 

「ダメ。ゼッタイ。」!

 

では、実際、心身にどんな変化が出てしまったか、詳しく見ていきましょう。

 

※「外見の変化」の項目は、ちょっと生々しいですが、怖さを知ってほしいので敢えて経験したままを書いています。

 

 

■拒食症の悪化

体重の減少

・毎週1kg減っていく

拒食症を発症してまもなく、体重が減りはじめました。

 

毎晩、体重計に乗っていたのですが、最初は日々の変動がさほど大きくはありませんでした。まだ少しは食べられていたのと、脂肪があったせいかも知れません。

 

しかし、1か月ほど経つと、毎週1kgのペースで減るようになり、あっと言う間に30kgs台まで落ちました。

 

恐ろしいスピードです。

 

・拒食ハイの恍惚感

もちろん、食べないため常に空腹を感じ、徐々に日常的な動作もつらくなっていきました。

 

体育での運動はもちろんのこと、理科や家庭科など、教室間の移動がとにかくつらいのです。ゼェゼェ言いながら、階段を上っていました。

 

しかし、減少ペースが上がると、毎日体重を見るのが楽しくて、そんなつらさも吹き飛びました。所謂、ダイエットハイ*1です。

 

ここまで来ると、家族や医師の言うことは、素直に聞けなくなっていました。

 

・外見の変化

(まさに骨と皮)

その頃になると、当然、外見にも大きな変化がありました。まず一番大きいのは、「ひどく痩せた」ということです。

 

痩せればキレイになる。そう思っていたのですが、最終的にはまさしく「骨と皮」の状態になりました。

 

頬は大きくこけ、喉ぼとけが突出し、手足は関節とすじばかり目立つようになりました。

 

そして、あばら骨は1本1本浮き出て、ウエストはまるでえぐれたよう。もはや、「美」とは程遠い状態です。

 

(肌はウロコ状)

また、もう一つの影響として、「肌がボロボロ」になってしまいました。

 

ボロボロ、と言っても、通常の肌荒れではありません。

 

まるで図鑑で見る恐竜のように、肌の表面が角質化。さらに、ひび割れてポロポロはがれるようになったのです。端的に言うと、「ウロコ」です。

 

私の場合、顔の下半分と、太ももの内側が特にひどかったです。

 

ところが、そんな状態でも、私はたいして気に留めませんでした。もはや、「美しくなる」ことはどうでもよく、いかに「痩せられる」か。それだけに、意識が集中していたのです。

 

健康への影響:生理が止まる

当たり前ですが、ここまで痩せると健康にも大きな影響がありました。

 

生理が止まってしまったのです。

 

その時は「へ~、本当に止まるんだ」くらいにしか思わず、むしろ毎月めんどうな生理を避けられるのが、楽に思えたくらいでした。

 

が、大人になってから、思わぬことを耳にしました。

 

「生理が止まると、子宮の成長も止まる」と産婦人科の先生から言われたのです。

 

そのあたりのリスクについては、また別の記事で詳しく書く予定です。ただ、ここでは「拒食症で生理が止まる可能性があること」、そして「それには大きなリスクがあること」だけ、お伝えしておきます。

 

治療

・心療内科へ

さて、こんな風に悪化していった拒食症ですが、いよいよ治療に行く時がやって来ました。

 

心療内科で、カウンセリングを受けることになったのです。

 

摂食障害は心の病気と言われるため、まず思い浮かぶのは精神科ですが、私の地元にはまだありませんでした。

 

そのため、主に「ストレスが原因の身体症状」を診る心療内科を、受診することになったのです。

 

・無理やり通院

因みに、受診は私から言い出したのではありません。家族に「もう病院行くから!」と、無理やり連れて行かれたのです。

 

なにせダイエットハイですから、「自分が危険な状態にある」とは、全然思っていません。当然、通院の必要性すら認識していませんでした。

 

ただ、病院が街の中心部にあったので、「ちょっとしたお出かけ」としては楽しく、精一杯おしゃれして行ったのを覚えています。

 

今思えば、ここまで体がボロボロになりながら、危機感を感じないのは異常なことです。

 

いかに「放っておいたらマズイ」状態か、お分かり頂けるでしょうか?

 

・「死にますよ」と言われ

(医師の一言)

こんな調子だったので、治療は継続したものの、なかなか自発的に「食べよう」とは思いませんでした。体重も、減少を続けました。

 

そこで業を煮やした医師から、衝撃的な一言を食らいます。

 

「あと2kgs減ったら、死にますよ」

 

普通に生きていて、人から「死にますよ」とは言われる場面は、そうないと思います。しかし、私は貴重にも、10代の前半で経験することになってしまいました。

 

(家族の焦り)

ただ、そんな言葉を掛けられても切迫感を感じないのが、この病気の怖いところ。

 

「それはそれで面白いんじゃないか」などと、間違っても家族の前で口にできないようなことさえ、考えたくらいです。

 

しかし、家族は医師の言葉を重く受け取ったようで、私に何とか食べさせようと、それまで以上に必死で試行錯誤をしてくれました。 そして、やがて回復へと向かっていくのです。

 

次回は、 そうやって回復していく時の話を、書く予定です。

*1:日本産科婦人科学会「日産婦誌63巻12号」http://www.jsog.or.jp/PDF/63/6312-294.pdf 2018/3/5閲覧。ダイエットハイは、体重減少によるベータエンドルフィンの分泌増加により、恍惚感が引き起こされるための現象とのこと。その他、無月経や骨粗しょう症など、思春期の体重減少の危険性を指摘しています。