発達障害傾向ですが、「営業」できました。

毎日ひとにキレられていた私が、「人間」らしいコミュニケーションを身に着け、「営業職」として働けるようになるまでの話と、試行錯誤の記録。

摂食障害の記録(5)拒食症時の「こだわり」まとめ(前編)

こんにちは。Katieです。

 

今回は、私が拒食症の時に持っていた「異様なこだわり」について、書きたいと思います。

 

誰にでも、多少は「こだわり」がありますよね。「食後は絶対コーヒーを飲みたい」、「朝食に目玉焼きがないと嫌だ」等々。

 

ただ、私の場合、拒食症になった時のこだわりは、こういうものとは異質で、しかも非常に強いものでした。

 

どれも「痩せたい」という願望から派生するものばかりだったため、周囲の人には奇異に映ったと思います。

 

一体どういったこだわりがあったのか。そして、その時の内面はどうだったのか。もしかしたら、誰かの役に立つかもと思い、書かせてもらいます。

異様なこだわり(前編)

どんなこだわりがあったのか? 

まず、一体どんな「こだわり」を持っていたのか、リストアップしてみます。 

  • 食べ物は必ず「はかり」で計量
  • 0カロリー食品ばかり食べる
  • 常にカロリー計算ブックを持ち歩く
  • 油、砂糖に拒否反応
  • 料理の本ばかり読む
  • 異様にせっかちになる
  • 太ももの隙間をやけに気にする

こういった行動の裏には、「"カロリー摂取を極限まで落とす"という理想のため、自分の行動を完璧に管理したい。他人の介入は許さない」という執着心と、「食べてはいけない。でも本当は食べたい」という葛藤があったのだと思います。

 

それでは、それぞれについて詳しく書いていきます。

 

食べ物は必ず「はかり」で計量

・量らないと気が済まない

まず、一番強かったこだわりがこれ。「食べ物を"はかり"で計量しないと気が済まない」というものです。

 

料理に「キッチンスケール(グラム量り)」を使う方もいるかと思います。

 

私は、その「はかり」で、自分の食べる食材を一つ一つ量ってから食べていました。

 

・量る=安心感

一体なんで、こんなおかしなことを始めたのか?

 

それは、自分がどれだけのカロリーを摂取するのか、完璧にコントロールし、それによって安心したかったからです。

 

当時の私にとって、「痩せる」ことが全てに優先する目的でした。そのためには、可能な限り摂取カロリーを減らす必要がある、と考えていました。

 

しかし、家族であれ誰であれ、他人が作ったものをそのまま食べた場合、一体何が入っていて、どれだけのカロリーがあるのか分かりません。それは、非常に不安なことだったのです。

 

「自分で量る」という行為は、そういった不安を取り除くための、ベストな方法でした。

 

・毎日の儀式

毎日3度の食事のたびに、自分で野菜を切り、「はかり」を取り出して計量。全ての食材が思い通りの重さになったら、ようやく安心して食卓につく。この繰り返しでした。

 

もはや、こだわりを通り越して「儀式」です。

 

最初は家族も「そんなことしなくても…」と言っていましたが、毎日続けるうちに諦めたのか、黙って見守ってくれるようになりました。

 

0カロリー食品ばかり食べる

・「0kcal」を求めて

スーパーなどで「カロリー0」と書かれた食品を目にすることがあるかと思います。

 

実は、拒食症の当時、私はそういった「0カロリー食品」にハマっていました。

 

ゼリーやジュースなど、「0kcal」という表示を見つけると片っ端から買い物かごに入れ、家に帰るとむさぼるように食べる。もちろん、甘味料にはパルスイート*1を使っていました。

 

はしたない話ですが、空腹時はパルスイートをスプーンですくってなめていたぐらいです。これが、至福なんですよね…(うっとり)

 

・0kcal=神

実際には、こういった食品も100%「0kcal」とは言い切れません

 

食品100g(または飲料100ml)あたり、5kcal未満であれば「0kcal」とうたうことができるからです*2

 

かなり甘いものにも「0kcal」と書いてあったため、普通なら「本当に0?」と疑いそうなものです。

 

ですが、私はまったく疑問を抱きませんでした。それは何故かと言うと、私にとって「0kcal」とは「善」であり、「"安全"の象徴」であり、もはや神格化されていたからです。

 

神ですから、疑うことなど思いもよりません。

 

食品売り場は、高カロリーなものばかりの、いわば砂漠のような場所です。そんな中、0kcal食品を見つけたら、まるでオアシスが現れたような気分になってしまうのです。

 

・食べても食べても満たされない

しかし、いくら甘かろうが、美味しかろうが、所詮しょせんは0kcal。

 

食べれば胃は膨れるものの、何となく満たされないのです。普通にご飯を食べた時のような「もういい。これで満足」という感覚には、程遠いものがありました。

 

そのため、0kcalの食品を、気分が悪くなるまで胃に詰め込むことも多かったです*3

 

常にカロリー計算ブックを持ち歩く

・肌身離さず

皆さんは「カロリー計算ブック」を見たことはあるでしょうか?

 

天丼は約○○kcal、メロンパンは約○○kcalなど、様々な料理・食品のカロリーの目安が書かれた本です。ダイエット経験のある方なら、手にしたことがあるかも知れません。

 

私は、拒食症の当時、その本を常に肌身離さず携帯していました。

 

学校でも、旅先でも、食事のある場所にはどこへでも持って行く。そして、ページとにらめっこし「これは○○kcalか…半分だけ食べよう」などと判断し、ようやく口に運ぶ。

 

もしその本が手元にないと、不安で死にそうになったくらいです。お守りのような存在と言ってもいいかも知れません。

 

・摂取カロリーを管理したい

クラスメートの前でも、そんなことを平然とやっていたので、周囲からは「おかしな人」と思われてたと思います。

 

しかし、私は「他人にどう思われるか」など眼中にありませんでした。

 

「はかり」で食べ物を量るのと同様に、日々襲い掛かる未知の食品・未知の高カロリー食から自分を守るため、(文字通り)必死だったからです。

 

節操がないと言われそうですが、それほどまでに、摂取カロリーを管理したい、安心感を得たいという欲求は激しいものでした。

 

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長くなりましたので、今回はここまでとさせてもらいます。

 

次回は、続きを書く予定です。

 

以上、拒食症時の「こだわり」まとめ(前編)でした。

*1:https://www.ajinomoto.co.jp/lcr/lineup/pal/ アミノ酸由来の甘味料「アスパルテーム」等を使用した甘味料です。砂糖と同じように、飲み物や料理に使えます。「砂糖と同じ甘さでカロリー90%カット」という、当時の私にとっては夢のような商品でした。

*2:消費者庁HP「健康や栄養に関する表示の制度について」『栄養成分表示及び栄養強調表示とは』http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/health_promotion/pdf/health_promotion_170901_0001.pdf p.2およびp.8(2018/4/9閲覧)

*3:ちなみに、気分が悪くなるまで食べるのはオススメできません。例えば、人工甘味料パルスイートにも使用量の制限があります。体重50kgの人の場合、1日約156gとのこと。砂糖の甘さに換算すると、この量を毎日食べる人は現実的にはいないとのことですが、なにごとも食べ過ぎは注意です。右記参照。味の素公式HP「商品に関するご質問」https://okyakusama.ajinomoto.co.jp/qa/kanmiryo/palsweet/(2018/4/10閲覧)