先日、出産で学んだことについて書きましたが、ついでに子育てで「あれ?」と思ったことを綴っておきたいと思います。
それは、「知能凹凸のせいでパニックになりがちな自分が、子供には平常心で対応できている」ということです。
理由を考えたところ、どうやら出産前に育児の様子を間近で見たことがよかったもよう。そこで、今回はこのことを掘り下げたいと思います。
以前「想定外の出来事でパニックになる」と書いたのですが、当然「想定外の塊」である赤ちゃんでも同じことが起こると思っていました。しかし、実際にはまだパニックにはなっていません。
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仕事や日常生活で、たびたび悩まされてきたパニック問題。きっと赤ちゃんの登場で悪化するに違いない…そう恐れていた私は、いささか拍子抜けしてしまいました。
■赤ちゃん&お母さんと1日過ごすことの効果
この原因と考えられるのが、妊娠5か月目で親戚の親子と一日過ごした出来事。
子供のほうは、生後半年以上経ち、一人座りやハイハイもできて活発な男の子でした。
それまでの自分の経験値といえば、赤ちゃんと電車や街中ですれ違うぐらい。ごく小さい頃、何度か親戚の子に離乳食をあげたことはあるものの、記憶が遠すぎてよく覚えていません。そのため、過去の経験から「育児のリアル」を想像することはほぼ不可能でした。
ところが、実際に「これから子育てする人」としてその現場を見てみると、「赤ちゃんが引き起こす想定外」や「お母さんの苦労」について深い学びを得ることができたのです。
■ 赤ちゃんのもたらす「想定外」
では、まず赤ちゃんはどういうところが予測不可能なのでしょうか?私が感じたのは、こういう点でした:
- 基本的に動き続けている
- 集中力がない
- よく分からないタイミングで泣き出す
・基本的に動き続けている
まず、これには驚きました。
寝ている時以外、ほとんどじっとしていることがありません。常に動いている。しかもなかなか動きが激しいのです。
おもちゃで遊んだり、立ったり、座ったり、ハイハイしたり。
私はてっきり、一日中寝ていると思っていたので、その行動力にビックリせざるを得ませんでした。
少し目を離すと思いもよらない行動をするため(例:猛スビードで段差に向かってハイハイする等)、気が休まらないなぁ…とも思いました。まさにヒヤリハットです。
・集中力がない
また、集中力のなさにも衝撃を受けました。
大人のように「一つのことにじっくり取り組む」ことができず、次々と興味の対象が移り変わるのです。それも、一瞬ごとに。
例えば、うちわを渡すと楽しそうに振って遊ぶのですが、2~3秒で捨てて今度はブロックをわしづかみ。それもすぐ飽きて扇風機のボタンをカチャカチャ。すると別のおもちゃに目移りし…と、万事こんな調子。
こちらも一緒に遊ぼうとするのですが、あまりの変化にもうクタクタ。一日が終わるころには、かなり疲れてしまいました。
・よく分からないタイミングで泣き出す
それに、泣くタイミングも予測不可能。
今までニコニコ遊んでいたのに、突然激しく泣き出すのです。その子のお母さん曰く、「後追い行動」が始まったため、母親の姿が少しでも目に入ると甘えたくて泣いてしまうそう。
その時は彼女が離乳食づくりで手が離せなかったため、こちらはおもちゃで気を引くのに必死でした。
また、眠気のせいでグズったり、寝起きでも少し泣いたり。予備知識がないと「なんで?!」と焦るぐらい、泣くタイミングはさまざまでした。
これが一日に何回もあるなんて…とゾッとしましたね。
■「子育て」のリアル
また、赤ちゃんがこんな調子なので、当然親の負担もかなり大きくなってしまいます。
中でも特にびっくりしたのは、この点でした:
- 離乳食は予想以上に過酷
- いろんな動作が重労働に
・離乳食は予想以上に過酷
まず離乳食ですが、もうこれは格闘技ですね。あまりの過酷さに「目がテン」でした。
- 椅子に座らせるも、子供はすぐに立ちたがる
- 立った反動でコケそうになるのを必死でフォロー
- 暴君と化した子供を片腕で抑えつつ、もう片方でスプーンをお口に
- しかし顔があちこち向くので全然食べない
- ご飯をわしづかみ、床へポトリ
- コップを倒し、テーブルに水たまりが
- さんざん暴れた挙句、飽きて遊びだす
などなど。
「おとなしく座って食べる」と思っていたら、大間違い。恐らく、これを知らないままだったらそれこそパニックだったでしょう。
・いろんな動作が重労働に
そして、常に「子供ファースト」を求められる親にとっては、自分の用事ですら重労働。
例えば、
- 買い物は「片手で抱っこ・空いたほうで買い物かご」*1
- 洗濯ものの取り入れも片手抱っこで
- 食事も当然、片手抱っこ
- 入浴は全速力&ドライヤーは使わない(使えない)
という具合。
何キロもある子供を片手で、というのは非常に腕力のいる仕事。しかもご飯すらゆっくり食べられないのか…と、育児生活の大変さを思い少し憂鬱になりました。
なお現在、大体同じような状況です。
■結論:パニックが不安なら、「現場」を疑似体験しよう
というわけで、育児の「想定外」が不安な方には、現場を見て予習しておくことを猛烈にオススメします。
もちろん、それで全ての想定外がカバーできるわけではありません。むしろ、発育や行動はその子によって違うため、参考にならないかも知れません。
とはいえ、全般的なこととして「子供は自分の予想通りには動かない」と理解できる。このことが、とても大切だと思うのです。
以上、育児パニックを回避できている理由でした。

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*1:「かご持つよ」と言いましたが、身重の私を気遣ってか断られました。何もできない自分が悲しかったです。