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【忘れ物防止】ADHD的「チェックリスト」の作り方・使い方

今回は、忘れ物対策の話です。

ADHD傾向のある私は、これまでさんざん忘れ物で苦労してきました。

そんな私がやってみて効果のあった方法を、皆さんにご紹介しようと思います。

それは「チェックリスト」を使ったやり方です。

 

ADHD的忘れ物にはチェックリストが効く

■対策

まず、具体的な方法をご紹介します:

  1. ストーリー仕立てでチェックリストを作る
  2. チェックリストのファイルを作る
  3. 「毎日必ず見る場所」に保管する

では詳しく見ていきましょう。

 

■1.ストーリー仕立てでチェックリストを作る

まず一つ目は、「ストーリー仕立て」で持ち物リストを作ること。

ピンと来ないかも知れませんが、忘れ物が発生する理由を考えればその理由が分かります。

 

・忘れ物の根本原因とは 

そもそも、忘れ物は「それが必要だと想像できない」ために起こるもの。

例えば、「商談」を例にとってみましょう。

商談には名刺やカタログ、それにプレゼン資料が必要ですよね。これらを忘れてしまうということは、「名刺交換→カタログ紹介→プレゼン」という一連の流れがイメージできていないからです。

 

・ストーリー仕立て=現場をイメージする

したがって、忘れ物を防ぐには、その場をイメージすることが極めて重要。

では具体的にどうするかというと、頭の中で「商談に行ったつもり」になり、要所要所で必要なものをリストアップしていけばいいのです。

これが「ストーリー仕立て」の意味するところです。

 

・必ず「出発」〜「帰社」までカバー

また、これは見落としがちですが、チェックリストは「出発時」から「帰社」までのイベントをすべてカバーしていなければなりません。

でないと、IC定期券や地図、傘など、移動中に必要なものを忘れる危険性があるからです。

 

・具体例

では、実際にチェックリストを作ってみましょう。

使うソフトは、エクセルでもEvernoteでも構いません。また、字に自信がある人は手書きでも大丈夫です。

イベント   必要なもの
会社を出る マフラー/傘
駅の改札を通る 交通系ICカード
駅〜訪問先
(移動)
乗り換え案内
出発時間のメモ
周辺地図
目印の建物リスト
道に迷う可能性あり 相手先のTEL番号
受付で内線電話する 商談相手の名前
名刺交換 名刺入れ
商談開始 ノート、筆記具
雑談 雑談のネタ(相手の出身地、好物など)
商品・企画提案
カタログ
商品・企画の要旨

商談終了

→次の訪問先へ

商談終了時間の設定

 

・作ったリストはプリントアウト

いかがでしょうか?この方法だと、なんと15個も必要アイテムが出てきましたね。

では、次に出来上がったリストをプリントアウトします(手書きの場合は不要)。

データのままでは扱いづらいうえ、リストの存在自体を忘れてしまいがち。そのため、必ず手に取れる「モノ」の状態にしましょう。

こうして出来上がった紙のリストを使い、持ち物をチェックしていけばいいのです。

ADHD 発達障害 忘れ物対策

カバンに持ち物を入れるたび、このようにチェックを付けていきましょう

 

■2.チェックリストのファイルを作る

・紛失のリスク

さて、次は保管方法です。

作成したチェックリストは、その後も似たようなイベントの際に使えるため、複数枚同じものをストックしておくのがいいでしょう。

しかし、やり方がまずいと紛失してしまい、いざという時使えなくなってしまいます。

 

・1か所にまとめる

そこでオススメしたいのが、「リストを1つのファイルにまとめる」という方法。

具体的には、A4サイズの名刺用ホルダーに、イベントごとのチェックリストを差し込んでいきます。私は下記の商品を使いました。

探す場所が一ヶ所で済むため、時短にもなりますよ。

 

コクヨ ファイル 替紙 名刺ホルダー POSITY A4 20枚 P3メイ-395N

コクヨ ファイル 替紙 名刺ホルダー POSITY A4 20枚 P3メイ-395N

 

※名刺を差し込む部分に、チェックリストを入れていきます。

何種類ものリストを1ページにまとめられるので便利。 

 

■3.「毎日必ず見る場所」に保管する

・視認できないと、存在を忘れる

さて、チェックリストをセットしたら、次はアクセスしやすい場所に保管しましょう。

具体的には、「毎日必ず、あなたが目をやる場所」。でないと、そもそもリストの存在すら忘れてしまうからです。

適した場所は人によって違いますが、例えばこういったものが挙げられるでしょう:

  • 机の上に置いたブックエンドの一番端
  • 机のひきだしの中
  • 書類トレイの一番上

 

・私の場合:バインダーの最初のページ

なお、私の場合はバインダー(リングファイル)の最初のページに綴じていました。

このバインダーは顧客との商談内容をまとめたものですが、1日3回は開いていたため、保管にも適していたのです。

バインダーを開くたびにリストも目に入るので、場所もおのずと覚え、使いたい時にサッと出せるようになりました。

 

■私のエピソード

・自己嫌悪

では、このような対策に至った経緯についても書いておきたいと思います。

私は、これまでずっと「忘れ物」に悩んできました。

出かける直前に「あ!忘れた」とあわてて戻り、ドアを出たら「あ、あれもだ」と取りに行き…。疲れるうえに自己嫌悪も募り、持ち物すらちゃんと用意できない自分がストレスで仕方ありませんでした。

 

・子供の頃は気にならず

ただ、小学校~高校の間はさほど気になりませんでした。というのも、必要なものはいつもカバンと机に入れっぱなしだったからです。

体操服も家族が用意してくれたので、忘れたことはありません。 

そのため、本格的に困りだしたのは一人暮らしを始めてから。特に、社会人になってから顕著になりました。つまり、仕事で支障が出たのです。

 

・仕事で致命傷に

もちろん、私生活でも相変わらず困り感はありました。しかし、仕事では1つの忘れ物がピンチを招くもの。プレッシャーは、プライベートの比ではありません。

私が携わっていた営業の仕事は会社の「顔」とも言える立場なので、客に迷惑をかければ信頼にも関わります。 それでも、そんな責任感とは裏腹に忘れ物癖は治りませんでした。

商品サンプルやカタログ、プレゼン資料、名刺…商談の席でハッと気が付き、焦ってプレゼンどころではなくなる。そんなことは、一度や二度ではありませんでした。

こんな調子だったので、大事な出張の時も、受注成果より忘れ物のほうを心配していたくらいです。

 

・つらい出来事

そんな中、忘れ物が原因でつらい思いをすることになりました。

顧客との面談に、上司と同行した時のことです。事前の打ち合わせでは「先方の状況をヒアリングするだけ」と言われていたため、特に準備をしないまま先方を訪問しました。 

ところが、席につくなり上司が商品紹介を始めたのです。全くの予定外でした。

矢継ぎ早にカタログやサンプルを求められるも、持っているはずもなく平謝り。さらに上司からは「残念な人」と言われてしまい、自分は対応力のない人間だとつくづく嫌になりました。

もうこんな思いはしたくない。そう思った私は、必死で様々な方法を試しました。その中で最もやりやすかったのが、「チェックリスト」だったのです。

 

・対策の効果

実際、私はこの方法で忘れ物をほぼ撲滅することができました。しかし、効果は忘れ物だけではありません。

忘れ物が減ることで、自己嫌悪も避けられる。そして、自分に自信がついたのです。

「たかが忘れ物」と言う人もいるでしょう。しかし、本人にしてみれば、それに振り回されて疲弊する毎日。自分で自分をコントロールできないことが、苦しくてたまりません。

したがって、この状況から抜け出すことは、自分自身を肯定する一歩になると私は思うのです。

今まさに悩んでいる皆さんも、自分に合った方法を見つけてほしい。そのように強く思います。