こんにちは、
先日、「バイトの仕事を覚えるコツ」について記事を書きましたよね。
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その中で「私も客を怒らせたことがある」と書いたのですが、今回はその事件について詳しく書きたいと思います。
これを読んで、「な~んだ、僕/私のミスなんて、全然大したことないな」と思って頂ければ嬉しいです。
私の大失敗
■バイトを始めた当時のこと
・コンビニでのバイト
私は大学生の時、ある有名コンビニチェーンでバイトをしていました。
なぜコンビニだったかというと、「友達のバイト先も、だいたいコンビニだから」という非常に浅はかな理由でした。
今から考えると、自分の特性を無視した安直な選択だったと思います。
ただ、当時はまだ発達障害の傾向があることも自覚しておらず、自分を「ごく真面目でわりとデキる人間」だと思い込んでいました。
そんなわけで、恥ずかしいことですが、「コンビニくらい楽勝」と思っていたのです。
・面接は通ったけれど
さて、運よく採用してもらったはいいものの、働き出してからは問題の連続でした。
というのも、同僚が難なくこなしていることが全くできなかったからです。
例えば、
- 自分が出した道具を片付ける
- 仕事の手順を覚える
- 複数の仕事を併行してやる(=マルチタスク)
などなど。
特に仕事の手順を覚えるのには、本当に苦労しました。
その店には紙のマニュアルがなかったため、口頭で説明を受けたのですが、それを始めのうち全くメモに残さなかったからです。
なぜなら、自分では「聞いたらすぐ覚えられる」と思い込んでいたためです。これが、失敗の大きな原因でした。
・聞いたことが覚えられない
実は、数年後に知能検査でわかったことですが、私には「耳で聞いたことが覚えられない」という特性があります。
具体的には、「覚えよう」と思えば思うほどその意識に神経が集中し、結果として聞いた内容が覚えられないのです。いわば「ザル」状態。
もっと早く知っていればよかったのですが、当時はまだ「勉強ができる」という自信もあったので、 まさか自分にそんな欠点があるとは夢にも思いませんでした。
そんなわけで、バイトを始めた当初は、何ら対策をしないまま働いていたのです。
■大事件
・宅配便の受付で
そんなある日、私は大きな事件を起こしてしまいます。なんと、自分のミスが原因でお客さんを怒らせてしまったのです。
きっかけは、「宅配便の受付」をしたことでした。
経験のある方なら分かると思いますが、これはわりと処理タスクの多い仕事です。「荷物の大きさ計測」「重量計測」や「住所検索」などなど、短時間にいくつものタスクをこなさないといけないのです。
つまり、慣れないうちに「うろ覚え」でやろうとするのは危険な業務だと言えます。
・きっかけは小さなミス
しかし、私は自信満々で受けてしまいました。そして案の定、すぐにまごついてしまったのです。
実は、つい2,3日前に、先輩から手順を教わったばかりでした。しかし、最初の1,2ステップは分かるものの、その後がさっぱり分りません。
客は目の前にいて、私の対応を待っています。しかし、私は右往左往するばかり。
そこで、客がついに言ったのです。
■客にキレられる
「いい加減にしてよ!あなたプロでしょ?もっとテキパキできないの?」
それに対し、あろうことか私はこう返しました。
「いや、バイトなんで。」
こんな場面で口ごたえするなんて、普通ありえないことですよね。でも、私は何の罪悪感もなくこう口走ってしまったのです。
■悪気はなかったが
なぜこんなことを言ってしまったかと言うと、それは「"プロ=正社員"」という思い違いをしていたからです。
つまり、「プロでしょ?」という質問に対して悪意なく「バイトです」と答えただけだったのですが、それが不興を買ったというわけです。
当然ながら、客は烈火の如く怒り出しました。私はどうすることもできず、ただ罵声を浴び続けました。
そこへ見かねた先輩が飛んできて下さり、その場の業務は何とか処理することができました。
■迷惑を掛けても謝れない
ところが、話はこれで終わりません。
この一件を聞いた店長が、とうとう相手の家まで謝りに行くハメになってしまったのです。
私のミスのせいで、大変な迷惑を掛けてしまった…この時は、本当に申し訳ないと思いました。
ところが、謝り方を知らなかった私は、「ごめんなさい」と思いつつ、きちんとお詫びすることができませんでした。その結果、店長や先輩から冷たく扱われ、職場に居づらくなってしまったのです。
■その後
その後、私は「針のむしろ」状態の職場で、何とか信頼を取り戻そうと様々な工夫を行いました。
そして、以前ご紹介したような「バイトのコツ」(下記記事)を考えつくに至ったのです。
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それ以降もいくつかバイトを経験しましたが、この「コツ」のおかげでいつの間にか「デキる人」と頼られるようになりました。
この時のショッキングな失敗はいつまでも忘れることができませんが、ひとつよかったと思えるのは、これがきっかけで「何とかしなければ」という危機感が芽生えたことでしょう。
そういう意味では、あの時激しく怒ったお客さんにも少し感謝を感じたりします。
■最後に
いかがだったでしょうか?
仕事を覚える工夫や謝り方を知らないと、こんな
でも、そんな私でもちゃんと改善することができました。
だから、いまバイト先で「仕事ができないヤツ」と言われていたとしても、決して諦めないでほしいのです。工夫次第で、何とかなる可能性があるのですから。
以上、私のバイトの失敗談でした。