発達障害傾向ですが、「営業」できました。

発達障害の傾向がある元・営業が、「人並み」に働くための仕事ハックをお送りします。

「OJT」が合わない!~「発達障害」傾向の当事者から見た問題点~

OJT 問題点 発達障害

OJTが全然あわない人もいるんです…

こんにちは、Katieケイティです。

皆さんは、「OJT(On-The-Job Training)」を受けたことはありますか?

いまや職場の新人研修で、主流となった方法ですよね。

しかし、中にはこの方法が合わず、苦労している方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、発達障害傾向の当事者から見た「OJTの問題点」について、書いてみたいと思います。

OJTが向いてない!

■OJTとは?

OJTとは「外部研修ではなく、実務を通じてスキルを身に着けていく職場訓練方法」のことです。

雑な言い方をすると、着任早々いきなり現場に放り込まれ、先輩から少しずつ仕事を教わっていくというものです。

もちろん、この仕組みを充実させ、即戦力を養成している企業もあるでしょう。

ただ、私が受けたOJTは、今思えばとてつもなく自分に合わない方法でした。

というのも、必要な知識を「見て学ぶ」必要があったからです。

 

■体系的に学べないしんどさ

・業務フローの説明がない

これは、仕事を体系的に学べなかったことが原因です。

どの仕事も、それを完了させるにはいくつものステップがありますよね。

例えば、「受注した商品を出荷する」という業務では、

 

  1. システムに受注内容を登録する
  2. 在庫を引き当てる
  3. 配送先を確認する
  4. 配送の手配をする
  5. 出荷完了

 

といった細かいタスクが生じます。

OJTの現場では、これら一つひとつに関して「今日は1、明日は4、その次は9」という風に、各ステップをコマギレに教えてもらうことが多かったです。

 

・特性と合わない

しかし私の場合、これが大きなネックとなりました。

なぜなら、私には「順を追って説明してもらわないと理解できない」という困りごとがあるからです。 

そのため、本当は最初に1~10の流れを説明してもらい、頭に叩き込む必要があったのですが、実際にしてもらったのはその真逆。

しかも、各タスクのゴールさえ、はっきりとは教えてもらえませんでした。

そのため、個々のタスク同士の関連さえ、ずっと理解できないまま。いわゆる「点と点が線で繋がらない」状態です。

ただ、当時は自分に発達障害の傾向があるとは知らず、単に「自分の理解が足りないからだ」と一人で悩むことになりました。

 

・「言わなくてもわかるはず」という誤解

さらに私を苦しめたのは、「言わなくても分かるでしょ?」というプレッシャーです。

個別のタスクについては詳しく教えてもらえたものの、「タスク間の関連性」「仕事の最終目標」などは、言語化してもらえないことが殆どでした。

こういった部分は、自分にとって想像すら及ばないもの。

そんな中、一度思い切って「この作業をする意味は何ですか?」と質問をしたことがあるのですが、

「え…そんなの普通に考えたら分かるよね?」

と驚かれてしまい、とてもそれ以上質問できない雰囲気になってしまいました。

どうも「1言えば10分かる人」のほうが多いため、私も当然そうだと思われていたようです。

 

・「学歴」への偏見も

また悪いことに、周囲が私の「学歴」に対して抱いていた偏見も、こういった誤解に繋がっていました。

私は国立大学・大学院を卒業しているのですが、そのために「理解力が高いはず」と思われていたのです。

確かに、学歴は偏見を生みやすいものですが、冷静に考えれば新人が仕事フローを最初から熟知しているはずがないのは当たり前。

ところが、不思議なことに、こういったことが高学歴の前では「例外」になってしまうのです。

 

こういったことが重なった結果、同期が3ヶ月で仕事をマスターする一方、私は何と3年も掛かってしまいました。

 

■相手にあった教え方が必要!

・企業側へ求めるもの

このツライ経験を踏まえると、どうしても今のOJTのあり方には疑問を感じざるをえません。

企業側はその人に合った教育方法が必要なことを理解し、また教育する側にも「柔軟な教え方」を可能にする研修が必要だと感じます。

もちろん、会社としてはコストを最小限にしたいでしょうし、教育担当が指導に時間を掛けたくない気持ちも分かります(自分も経験者なので)。

それでも、人によっては「コマギレ指導」よりも最初に「ツメコミ(=体系的知識の暗記)」をしたほうが、断然覚えが速い場合だってあるのです。

このことは、ぜひ知っておいてほしいと思います。

 

・教えられる側も、意思表示を!

そして、教えられる側の人へ。

もしこの記事を読んで「自分も同じだ」と思ったら、ぜひ指導者に意思表示してほしいのです。

少し勇気は要りますが、

 

「恐れ入りますが、仕事の全体像が理解しづらく困っています。

最初に"全体の流れ"を掴んだほうが分かりやすそうなので、

お手数ですが、仕事のフローを教えて頂けないでしょうか?」

 

と伝えてみてはどうでしょう?

私のような苦労をする人が、少しでも減ることを祈ります。

 
以上、OJTについてでした。