発達障害傾向ですが、「営業」できました。

発達障害の傾向がある元・営業が、「人並み」に働くための仕事ハックと「生きづらさ」に向き合う日々を書いています。

想定外によるパニックを、「言語化」で防ぐ方法

今回は、パニックを予防する方法についてです。

 

以前、「想定外の事態でパニックになってしまう」という問題について書きました。

 

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そこでもいくつかの対策をご紹介しましたが、最近新たな方法でうまく行ったため、今回はそれについて書きたいと思います。

それは、「自分は今とても困っている」という事実を言語化することです。

本心を伝えてパニック回避

相手の言動が理解できず、上手く対応できない。

何を求められているのか必死に考えるが、答えが出ない。

こういった場面では、焦りのあまり感情の抑制がきかなくなりがちです。

そんな時、自分の状況(=状況が理解できず困っている)、つまり本音を伝えることで、焦りから開放されパニックを回避することができます。

では、詳しく見ていきましょう。

 

■本音の言語化

一般的に、ひとと上手くやっていくためには、本音はタブーだとされていますよね。

そのため、思ったことを包み隠さず言うことは、悪影響こそあれ何のメリットもないと思う方が多いでしょう。

しかし、本心を伝えることは、取りも直さず「理解不足」という事実を相手と共有できるということ。これには、下記のような効果があるのです:

  1. 困惑を言語化することで、頭の中を整理できる
  2. 相手に自分の状況を理解してもらうことで、手助けしてもらいやすくなる(より分りやすい説明など)

 

・言語化による情報整理

(パニックのメカニズム)

そもそも「パニック」はどのように発生するのでしょうか?私の体感では、このようなメカニズムになります:

  1. 相手の意図や、自分の置かれた状況が理解できない
  2. 理解できないまま、対応しようと焦る
  3. 「答えが出ない」↔「でも出さなきゃ」を行ったり来たり
  4. 脳が情報を処理しきれず、パニックに

 

パニック時の頭の中は、まるで散らかった机のよう。さまざまな情報が、未整理のまま雑然と押し寄せてきて、自分に答えを迫る。そんな、とても苦しい状況なのです。

 

(自分に自分を理解させる)

この発端は、「自分の置かれた状況が分からない」ということ。

言い換えると、「相手の意図を理解できていない」という自分の状態すら、理解できずにいるということです。

もし「分からない」と自覚できれば、その意思表示をして相手に助けを求められますよね。しかし、それができないので、あくまで自分の中だけで解決しようと焦り、結果キャパオーバーになってしまう。

これが、パニックの原因だと私は感じます。

 

想定外 パニック 対策


 

これを防ぐためには、何より「自分に自分の状態を理解させる」ことが重要。

そのため、まずは「困っている事実」を言語化し、自分に向かって「私はいま困っている」と教えてあげるのです。

すると、自分を「じゃあどうしよう?」「あ、そっか!相手に助けを求めればいいんだ」という解決法に導くことができます

これが、「言語化による情報整理」の意味なのです。

 

■実際にどう言えばいいのか

・具体例

とは言え、困っていることを伝えるには、なるべく角が立たないよう注意が必要です。

ただでさえ余裕がない状態なので、つい言い方がきつくなり、相手の反感を買うおそれがあるからです。

そのため、「相手の発言が理解できなかった時」を例として、波風を立てにくい伝え方をいくつかご紹介します(青字は身近な人に対する言い方)。

ポイントは、「あなたの説明が理解しづらい(=あなたが悪い)」ではなく、飽くまで「私が理解できない」と最初に伝えることです。

 

  • 残念ながら、私の理解が追いつきません。恐れ入りますが、もう一度説明して頂けないでしょうか?
    ごめん、よく分からなかったんだけど、もう一度教えてもらってもいい?
  • 私は○○だと理解していたのですが、違うのでしょうか?
    ○○だと思ってたんだけど、もしかして間違ってる?
  • 理解が追いつかず恐縮ですが、それは××という意味でしょうか?
    ごめん、うまく理解できないんだけど、それって××ってことでいいのかな?

 

・細かい部分は無視しても良い

ただ、相手から再度説明してもらったとしても、やはり分からない部分は出てくるかも知れません。

その時は、よほど重大なことでない限り、「結果的に自分にどんな影響があるか」だけを理解して、その他の細かい部分は無視しても大丈夫です。

例えば、

  • 割引クーポンの適用条件
    (結局、クーポンを使えるのか使えないのか)
  • 病院での治療の選択条件
    (専門的な説明は理解できないが、私にとってそれぞれの治療法にどんなメリット・デメリットがあるのか)

などです。

 

・努力を手放すことも大事

全てを理解しようとすると、脳が疲れてしまうもの。そうなれば、理解するメリットよりも、疲労ダメージによるデメリットの方が上回ってしまいかねません。

そのため、時には自分を守るための手段として、「理解しようとする努力」を手放してもいいと私は思うのです。

 

以上、言語化でパニックを予防する方法でした。

 

 

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