発達障害傾向ですが、「営業」できました。

発達障害の傾向がある元・営業が、「人並み」に働くための仕事ハックと「生きづらさ」に向き合う日々を書いています。

こんな人に「仕事の相談」はするな!3つのタイプ

仕事 上司 相談

人に相談して、余計ややこしくなった経験はありませんか?


こんにちは、Katieケイティです。

下記の記事では、「人に相談する」スキルを磨くことで仕事を効率化するノウハウについて書きました。 

たかが相談、されど相談。シンプルに見えて、実はとても奥が深いんですね。

 

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しかし、中には

 

「人に相談したら、全然見当違いのことを言われた」

「逆に問題がややこしくなった

 

という方も多いのではないでしょうか?

これは、運悪く「ハズレ」な人に当たってしまったのです。

そこで今回は、相談相手として避けた方がいいタイプと、万が一遭遇した場合の対処法について解説したいと思います。

こんな相手は要注意!

■理想と現実

・理想

「この人に相談して、本当によかった!」

 そう思えるのは、どんな人でしょうか?

例えば、

  • 積極的にサポートする姿勢がある人
  • 話が簡潔で分かりやすい
  • アドバイスが具体的な人

といったことが挙げられますね。こんな先輩が身近にいれば、仕事もスムーズに運びそうです。

 

・現実

しかし、現実とは厳しいもの。

困った時、いつも理想的な相手がそばにいるとは限りません。

むしろ相手を間違えれば、「アドバイスをもらうどころか、時間ばかり掛かって何も解決しない」といった問題が起こりかねないのです。

では、こんな困った状況は、一体どんな相手で起こりやすいでしょうか?

それは、こんな人達です。

  1. 「自分で考えろ!」と言う人
  2. 即答できない
  3. ハシゴを外す

  では、具体的に見ていきましょう。

 

■こんな人に相談してはいけない

1.「自分で考えろ」という人

誰かに相談を持ち掛けたとき、

 

「そんなの自分で考えろ!」

 「それを考えるのが君の仕事だろ!」

 

と言われたことはありませんか?

実は、こんな人は相談相手として不向きです。

なぜなら、彼らは「プライドが高いだけで、実際には何も知らないから」です。

 

(「プライド」という厄介者)

下記の記事でも書きましたが、相談相手としてまず考えたいのが「上司」か「先輩」です。

 

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もしこういった立場の人に相談を持ち掛けると、相手としては目下めした」の人間にアドバイスしなければならなくなります。

しかし、実はここが曲者です。

それは、人間と言うのは、目下めしたの人間に対しては「分からない・知らない」とは言いにくいものだからです。

 

(目上ほどプライドが)

誰にだって「プライド」はあります。

もちろん、あなたにもあるでしょうが、相手の社歴が長かったり、年上ならばなおのこと。

相手はあなたに対し、

「こいつより、俺の方がエライ」「俺の方がモノを知っている」

と思いたくて、仕方ありません。

そんな人が、急に自分の知らないことを聞かれたら、一体どうなるでしょうか?

 

(無知を隠したい「鼠」)

「窮鼠、猫を噛む」という諺がありますよね(鼠=ネズミ)。

絶体絶命のピンチに立てば、どんなに弱い人も強い人に襲い掛かってしまう…という意味です。

プライドが高いだけで、何もノウハウがない人は、まさに追い詰められた「ネズミ」

正直に「分からない」と言えばいいのに、自尊心が邪魔して「自分で考えろ!」と吠える以外にありません。

そして、相談に来たあなたのことを「自分で考えない怠け者」「仕事をナメている」と批判し始めるのです*1

こうなったら最後、相手からまともなアドバイスを引き出せる見込みは、ほぼありません。

「そうですか、大変失礼しました」

と言って、潔くその場を離れましょう。

 

2.即答できない人

また、質問してもすぐに返答できない方もいます。

こういう人も、相談相手としてふさわしくはありません。 

何故なら、時間ばかり掛かってしまい、全く問題が解決しないからです。

 

(時間が掛かるばっかり)

例えば、あなたが

「AとBとCのうち、優先順位が高い仕事はどれでしょうか?」

と聞くとしましょう。

そこで

「そうだなぁ、今回はBだな!」

と即答してくれる人。これは相手として大当たりです。 

一方、

「う~ん…そうだねぇ…どれが優先かなぁ…」

考え込んでしまうタイプ。こんな人は、残念ながら「ハズレ」です。

 

(なぜ考え込むのか?)

こういうタイプは、なぜなかなか答えが出せないのか?

それには、いくつか理由があります。

それは、

  • 聞かれたことに対してノウハウがない
  • 何でも一人で抱え込むため、無い知識を絞って無理に対応しようとする
  • プライドが高いので、他の「ノウハウのありそうな人」を紹介したくない

というものです。

 

(責任を自分で負ってしまう)

基本的には、上の「自分で考えろ」タイプと同じですよね。

ただ、前者があなたに責任転嫁する一方、「考え込む」タイプは「自分自身に責任を負わせてしまう」と言えます。

攻撃がこちらに向かないだけまだマシ、とも言えますが、結論が出ないまま時間ばかり過ぎる点では被害は同じ。

一度こんな経験をしてしまったら、次回から相談内容によっては避けたほうが無難です。

 

3.ハシゴを外す人

加えて、「ハシゴを外す人」にも注意が必要です。

これは、相談してアドバイスをもらったにも関わらず、後で「俺はそんなこと言ってない!」と言い張る人のこと。

つまり、責任逃れです。

これが危険な理由は、もうお分かりですね?

イザと言うとき、調子よく頼らせてはくれるものの、後であなたに全責任を被せてくるからです。

 

(具体的な危険性)

例えば、クレーム処理の相談をするとしましょう。

大口客で製品の不具合が出て、一刻も早く対応しないといけません。

でも、初動対応として「生産元の工場」と「社内のクレーム管理部門」のどちらに先に連絡すべきか迷ったあなたは、先輩のAさんに相談することにしました。

そこで「まずは工場だ」と言われ、それに素直に従ったとします。

が、実はクレーム部門の方が優先で、Aさんもそのことを知らず、あなたにアドバイスしていました。

その後経緯を知った上司から「誰に聞いたんだ?」と問い詰められたあなたは、正直に「Aさんです」と答えます。

 

(あなたが罪を着せられるリスクも)

ところが、Aさんは「いえ、違います。自分で判断するよう言いました」と、事実と違う発言。

さて、上司は一体、あなたとAさんのどちらを信用するでしょう?

これは残念ながら、十中八九実績も社歴もあるAさんが有利だと言わざるをえません。

もしかしたら、正義感ある第三者が助けてくれるかもしれません。しかし、そうでない場合、「嘘つき」のレッテルを貼られて孤立するのは、あなたです

いくら頼りがいがありそうだったとしても、こういうタイプは「どうしてもの必要」がない限り、オススメできないのです。

 

以上、ここまで見てきた3タイプは、どれも職場に一人は必ずいる厄介な存在。可能な限り、引っかからないよう注意しましょう。

 

■運悪く遭遇してしまったら

仕事 上司 相談

運悪く間違った相手に相談しちゃっても、上手くかわすコツがあるんです!

とは言え、いくら避けようと思っても、そう上手くいかない場合があるのも事実。

そこで、次は運悪く彼らに当たってしまった場合の対処法について、書いてみたいと思います。

 

■対応方法

仕事の進め方を相談しに行ったのに、「そんなことは自分で考えろ!」と言われたり、「どうしたらいいのかなぁ…」と逆に考え込んでしまわれたり。

ただでさえ疲れているのに、そんなことがあったらますますダメージが大きいですよね。

では、そんな不運に見舞われたら、一体どうしたらいいのでしょうか?

対処法は、この4ステップです。

  1. お礼とお詫びを言う
  2. 「自分で考え直す」と伝える
  3. 相手の離席中に、別の人に聞く
  4. 相手が離席しない場合は、別室を利用する

では、詳しく見ていきましょう。

 

1.お礼とお詫びを言う

(時間を割いてくれたことに対して)

「この相手に聞くんじゃなかった…」

そう思ったら、まず第一に「お礼」と「お詫び」を言いましょう。

何故なら、どんなにハズレな相手でも、相談に来た自分のために時間を割いてくれたことには変わりがないからです。 

具体的には、こんな感じで言うといいでしょう。

 

「お忙しい時に、お時間を頂いてありがとうございました。

お邪魔してしまい、申し訳ありませんでした。」

 

(表情)

なお、このセリフを言うときは、「申し訳なさそう」な表情で言うようにしましょう。何故かというと、その方が相手の気持ちを害するリスクが減るからです。

具体的には、「眉を八の字に寄せる」という表情です。

下記の記事にイラストを載せていますので、参考になさって下さいね(目次「表情の作り方」の項)。

 

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2.「自分で考え直してみる」と伝える

さて、「お礼」と「お詫び」を伝えたら、次はこのセリフを言ってみて下さい。

 

「ご相談した内容ですが、どう処理したらいいか、いったん自分で考え直してみます

 

このように言うことで、「自分で考えろ!」と怒るタイプは「自分の言う通りにしてくれた」と思い、それ以上追及しなくなるでしょう。

また、長時間考え込んでしまうタイプは、「自分が何とかしなければ」と思うプレッシャーから解放され、ホッとしてくれる可能性が高いです。

 

3.相手の離席中に、別の人に聞く

(必ず「離席中」に)

さて、このように相手の元を離れることができたら、次にすべきことは何でしょうか?

それは、「相手が席を立っている間に、別の人に聞く」ということです。

ここで重要なのは、「相手が席を立っている間に」という部分です。

それは何故かと言うと、もし先に相談した相手がいる空間で、別の人に同じ内容を相談してしまったら、先の相手が不愉快に感じてしまうからです。

 

(あなたの行動は見られている!)

では一体、なぜ相手は不愉快に思うのでしょうか?

それは、プライドを傷つけられたと感じてしまうからです。

人間というのは、ひとのことを見ていないようで、実際はよく見ているもの。

あなたが他の人に相談するところも、十中八九、先の相手に勘付かれています

すると、先に相談した相手はこのように思うでしょう。

 

「俺がアドバイスしなかったからって、別の人間に聞きやがって…なんてふざけたヤツなんだ!

 

もちろん、適切なアドバイスができなかったのは本人なのですが、そんなことは絶対に認めません。

人間は、どんなに温厚そうな人であっても「プライドの塊」です。特に男性はこの傾向が非常に強いですので、細心の注意を払いましょう*2

 

4.相手がいる空間では、他の人と別室に行く

(自分から動こう)

しかし、先に相談した相手がなかなか席を立ってくれない場合もありますよね。

そんな時は、自分から別室に移動するとスムーズです。

具体的には、次に相談したい相手に

「ちょっとご相談があるのですが、5分ほどお時間を頂けますか」

とお願いして別室を用意し、そこでアドバイスを求めるようにしましょう。

 

(声かけは、15分ほど経ってから) 

ただし、この方法を取るときは、「先に相談した人から離れてすぐ」はNGです。

必ず15分ほど経ってから、別の人に相談に行くようにしましょう。

何故なら、相談して間もないタイミングだと、やはり先の相手が気付いてしまうからです。

なお、この15分間は、じっと待っているのではなく、リマインダーを15分後にセットして別の仕事をすると有効活用できます。

 

■注意点

・NG行為

さて、これで4つのステップを全て見ることができましたが、ここで1つ注意してほしいことがあります。

それは、間違っても「イライラ」や「不機嫌さ」を顔に出さないことです。

例えば、

  • 腕時計を頻繁に見る
  • 貧乏ゆすりをする
  • 足でトントン踏み鳴らす
  • 舌打ちする

などは、絶対やってはいけません。これらはフラストレーションを表すジェスチャーだからです。

 

・「失礼な人」と思われないように

では、何故こういった行為をしてはいけないのか?

それは、もし相手にイライラを気付かれてしまったら、「失礼な人間」のレッテルを貼られてしまうからです。

相手はあなたに対し「せっかく相談に乗ってやったのに、その態度は何だ!」と思い、その後の仕事でも協力してくれなくなるでしょう。これはとても損なことです。

仕事の相談には応られない人でも、いつなんどき、何を手助けしてくれるか分かりません。

そのため、その後の人間関係を考えると、「感謝」の気持ちを前面に出し、笑顔で対応するのがベストなのです。

~~~~~~~~~

いかがだったでしょうか?

適切なアドバイスをくれない相手に遭遇しても、もうじっと耐える必要はありません!

こうやって自ら行動すれば、状況を変えることができるのです。

明日の仕事から、ぜひ試してみて下さいね。

 

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*1:もちろん、「会社は学校じゃないんだから、聞かれて答えるかどうかは本人の勝手だろ」という意見もあるでしょう。それはそれで尊重します。

しかし、会社が「組織」である限り、自分一人の力で仕事などできません。どんな役職・立場の人だってそのはずです。極論を言ってしまえば、大企業の社長だって部下や平社員がいなければ何もできないのです。

普段自分が誰かを助けているつもりでも、実際はその相手に助けられている。こんなことは、日常茶飯事です。

この「お互い様」精神がないと、組織は成り立たちません。従って、「そんなの自分で考えろ」といった発言は、「じゃあ、あなたのことも、もう助けませんからね」と言われても仕方ない、無責任かつ墓穴掘りな発言だと思います。

*2:特に、あなたが女性の場合、このことは十分すぎるくらい十分に意識することが必要です。

男性の方々にとっては嫌な話になってしまいますが、実は国内の論文で、男性が「プライドを傷付けられた」と感じたとき、無意識に女性の価値を低く見積もる傾向があることを示したものがあります( 沼崎誠(2012)「ジェンダー・ステレオタイプと性役割的偏見の再生産に関わる社会的認知研究」p.179)。

つまり、男性のプライドを傷つけてしまうと、女性に対してより攻撃的になり、仕事自体の評価を下げてしまいかねないのです。男性側が人事評価者だった場合、下手をするとボーナスや昇進に関わりかねません。

もちろん、当の男性は、自分自身にこんな偏見があることなど意識していません。残念なことに、偏見は「無意識」だからこそ、強力に本人をコントロールしているのですからね。